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この幕府という言葉の正体は、鎌倉を中心とした武家の政権や京都を中心とした武家の政権に、後世の学者がいい加減に名前をつけたものにすぎない。例の「王家」という言葉も、いわゆる平安期の朝廷権力に対して後世の学者がいい加減に名前をつけたものにすぎない。すぎないんだが、平然と歴史家が使い、教育の場で使われるので、さもそのような名前と、それに対応する強固な概念があったと思い込む人が沢山いる。
<p>沢山いるんで、「鎌倉幕府が成立した年代はいつなのか」などといったくだらない議論が論壇に花を咲かせることになる。そもそも「鎌倉幕府」などというものが成立していたことなど一度たりとてないのに。</p>
<p>曖昧な概念を曖昧なままにしておきたくない、という歴史家の気持ちはよく分かる。それは人間の本能でもある。でも名前をつけるという行為は極めて重大な結果を齎す。曖昧な概念を強固な概念にしてしまう「曖昧さ」という本質を隠す。これはよくない。</p>
<p>曖昧な概念は曖昧なまま扱わなければならない。名前をつけるのではなく、より細かく概念を分割し解析することにより、その存在を確かなものにしないといけない。と僕は思います。</p>
"— text.ssig33.com - 歴史学用語みたいなやつについて私見。 (via otsune)
(otsuneから)